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よくわかる!敏感肌さんでもちゃんとできるシワ・たるみ対策

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なつきちゃんはわりとお肌丈夫よね?、うらやましいな。
もともと乾燥しがちだったのに、産後は前に使っていたコスメでもピリピリしたり、かゆみが出たり、典型的な敏感肌っていう感じ。
お試し企画でも、結局5種類中2種類は使えなかったしね。
アンチエイジング系のコスメって、攻めのイメージが強いから、いろいろ悩みはあるけど、なんか刺激なさそうなものを選びがちになっているのよね。

いまや日本人女性の半分は、敏感肌だって自覚しているらしいのよ。
ただね、皮膚科の先生に聞いたら、皮膚科には敏感肌っていう定義は存在しないんですって!
じゃあ、わたしたちが考えている敏感肌って、いったいどういう状態なのか、刺激に弱い自称敏感肌の人たちは、シワ・たるみ対策なんてできないのか、意外とよくわかってないそのへんを、今回ははっきりさせましょう!

どういうお肌が「敏感肌」なんでしょうか?

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香織です。
最近知ったことなのですが、なつきちゃんの言っているように、皮膚科の世界では「敏感肌」という医学用語はないそうなんです。
では、なぜこんなにも自称敏感肌の人って多いんでしょうか。

敏感肌だと思っている人たちへのアンケートでは、自分が敏感肌であると思う理由には次のようなことが挙げられています。(複数回答)

  • ヒリヒリしみることがある
  • カサカサしやすい、乾燥しやすい
  • ニキビ・吹き出物が出やすい
  • かゆくなりやすい
  • 物理的刺激に弱い

これだと、結構ずいぶん多くの人があてはまるのではないでしょうか。
わたしも、まさに敏感肌です。

あなたのタイプは? 4つの肌タイプと診断方法

この敏感肌っていう肌タイプの他に、一般的にはお肌は4つのタイプに分けられます。… 
でも、これも医学的には、そんなに単純に分けられるものではないので、化粧品を選ぶ際の目安程度のものです。

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肌タイプは「皮脂の分泌量」と「角層の水分量」によって、分類されています。

水分が多くて、皮脂量が少なめなのが、普通肌(ノーマル肌)です。
しっとりとして、適度なツヤ、ハリ、柔軟性があります。潤いが適度な皮脂で保たれているお肌です。
みんなこうなりたいから、コスメ探しをしているんであって、いまやちっとも「普通」じゃない気もします。

朝起きたら、洗顔をする前にUゾーン(頬と口の周りをつないだ部分)に触れてみましょう。
ベタつきもカサつきもほとんどなければ、おめでとうございます!
あなたは、普通肌です!

水分も皮脂量も多いのが、脂性肌(オイリー肌)です。
お肌の表面がベタついて、化粧崩れしやすく、ニキビができやすい状態です。
毛穴が目立ったり、ブツブツ、ザラザラした肌になることもあります。
朝起きたときの状態は、ベタッと全体に皮脂が浮いているような状態で、乾いた感じはまったくありません。

水分も皮脂量も少ないのが、乾燥肌(ドライ肌)です。
お肌の表面が乾燥していて、ザラザラしています。
角層がはがれやすくなっているので、皮膚の表面をひっかくと、細かい白い鱗屑(りんせつ)=フケ状の白いものもみられます。
朝起きると、全体にカサカサしてつっぱる感じがしています。

顔の部位によって皮脂が多い部分(主に額から鼻にかけてのTゾーン)と、カサつく部分(目元、頬)が混在しているのが、混合肌(コンビネーション肌)です。

また、部位によって肌タイプが違うというのは一般的なことなので、「脂性肌でありながら乾燥しやすい肌」、つまりお肌の表面は脂っぽいのに、肌荒れしやすい肌を乾燥型脂性肌(オイリードライ肌)と分類する場合もあります。
朝起きたときには、ベタつくところが多いけれど、ところどころカサついている感じです。

さて、自分の肌タイプ、わかりましたか?

自称敏感肌のほとんどは乾燥肌?

で、敏感肌に戻ります。
もちろんアレルギー体質など生まれつきの要素も関係しているかもしれません。
でも、もしだんだん年齢とともに、お肌が敏感になってきたなと思ったら、セラミド不足になっている可能性があります。

角層の構造

セラミドについては、乾燥肌さん!いくら化粧水たたきこんでもなぜ効果が出ないのかしら?にも、くわしく書いたのですが、角層の細胞の間を埋めるセメントのような役割を担っているものを「細胞間脂質」と呼び、セラミドはその半分を占めています。

セラミドは「脂質」なので、脂となじみやすく(親油性)かつ水とも仲良し(親水性)という性格を持っています。このため、セラミドは角質細胞間脂質に存在して水分が蒸散しないように水を抱え込んでいます。

ところが、年齢とともにセラミドの量は減ってしまいます。
セラミドが不足してくると、肌の水分が逃げてしまうだけでなくバリア機能が低下し、皮膚は乾燥しやすくなり、肌老化が進みます。
一般に40歳を過ぎると、20歳のときにあったセラミドの量は約半分に減少すると報告されています。

バリア機能が低下すると、外部刺激、たとえば汚れや細菌が侵入して肌の奥まで入り込んでしまうので、刺激に弱い肌になってしまいます。
また、セラミド不足が、アトピー性皮膚炎の原因になるとも言われています。

これが敏感肌なのです。

ところが、実際に皮膚科で計測してみると、ノーマルな状態の肌とそれほど大きな違いが出ることはあまりないそうなんです。
バリア機能が低下していると、刺激を感じやすいので、敏感肌だと思ってしまうのはしかたないことなんですが、じゃあ化粧品も敏感肌用じゃなければつけられないような状態かというと、そこまでではない「乾燥肌」の人が大半なのだそうです。

まず保湿の徹底で、バリア機能を取り戻しましょう。

バリア機能が低下しているから、刺激を感じやすいわけですから、まずバリア機能を取り戻しましょう。
それには「保湿」です!

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乾燥すると、角層が乾いてめくれたり、剥がれたりします。すると、ちょっとした刺激でも過剰に反応が起きるようになります。
せっかくすばらしい成分なのに、使えないといったことにもつながっていきます。
というよりも、まず乾燥しない肌をつくることが、エイジングケアのベースだということです。

どうしても自分が敏感肌だと思い込んでしまうと、化粧品やスキンケアにたいして、慎重に消極的になりがちです。
でも、乾燥肌であれば、きちんと保湿ケアをすればバリア機能は回復して、お肌は落ち着いて刺激を感じにくくなってきます。
せっかく高機能な化粧品がたくさんあるのですから、良いものは使っていきたい。そのためには、まず保湿をていねいにすることが大切です。


  • 皮膚科には「敏感肌」という定義はありませんが、バリア機能が低下して、外部の刺激が侵入しやすい肌ということができます。
  • バリア機能が低下してしまうのは、加齢によるセラミドの減少が主な原因です。
  • 自称敏感肌はどうしても化粧品にもスキンケアにも消極的になりがちですが、まずしっかり保湿をして、お肌のバリア機能を取り戻せば、攻めのエイジングケアができるようになります。

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